Virgin

April 24, 2016

LISZT - POULENC - DEBUSSY - SATIE: Kun Woo Paik

クン・ウー・パイク 

LISZT - POULENC - DEBUSSY - SATIE: Piano works 

paik

Disc.1 
1. メフィストワルツ 第1番 "村の居酒屋での踊り" S.514
2. ヴァレンシュタットの湖で S.160/2 
3. 泉のほとりで S.160/4 
4. B.A.C.Hの主題による幻想曲とフーガ S.529ii 
5. 愛の夢 第3番 S.541/3 
6. ハンガリー狂詩曲 第12番 S.244/12 
7. エステ荘の噴水 S.163/4 
8. 孤独の中の神の祝福 S.173/3 

Disc.2 
1. 夜想曲 第1番 FP56/1 (プーランク) 
2. 夜想曲 第5番 FP56/5 (プーランク) 
3. 夜想曲 第6番 FP56/6 (プーランク) 
4. プレスト FP70 (プーランク) 
5. 即興曲 第10番 FP63/10 (プーランク) 
6. 即興曲 第12番 FP63/12 (プーランク) 
7. 即興曲 第15番 FP63/15 (プーランク) 
8. 間奏曲 第2番 FP71/2 (プーランク) 
9.-11. ピアノのために (ドビュッシー) 
12. グノシエンヌ 第4番 (サティ) 
13. グノシエンヌ 第5番 (サティ) 
14. オジーヴ 第1番 (サティ) 
15. オジーヴ 第2番 (サティ) 
16. 自動記述法 第1番 (サティ) 
17. 自動記述法 第2番 (サティ) 
18. あらゆる意味にでっちあげられた数章 第1楽章 (サティ)
19. 太った木製人形のスケッチとからかい 第3番 (サティ) 
20. ひからびた胎児 第2番 (サティ) 
21. ひからびた胎児 第3番 (サティ) 
22. 月の光 (ドビュッシー) 
23.-25. 3つの無窮動 FP14 (プーランク)   
26.-28. 3つのジムノペディ (サティ) 

Virgin Classics 7243 5 61757 2 3 
Recorded: 1990 

〔メモ〕 
韓国を代表する現代の名匠パイクのリスト集とフランスピアノ音楽集のカップリングアルバムのご紹介です。ジュリアード音楽院で名教師ロジーナ・レヴィーンに学び、その後イロナ・カボシュ、ヴィルヘルム・ケンプ、グイド・アゴスティに師事しました。リスト直系ピアニストやブゾーニ直系ピアニストは素晴らしいリスト作品演奏をすることが多いですが彼もその一人です。カボシュとケンプはリスト直系ピアニストであり、アゴスティはブゾーニの弟子です。以前ハフのCDを紹介した際にも似たようなことを言ったのですが、ヴァージン・クラシックスが選ぶピアニスト達は実力派が多いですね。アンスネス、プレトニョフ、ハフ、デュシャーブル、アンデルジェフスキなどですが、パイクは彼らに負けず劣らずの実力派です。
高い技巧を要求される曲に対しては素直にその技巧力を発揮し、筋肉質な演奏をします。全体的に過度な味付けはなく、表情は穏やかです。なのでどんなに超絶技巧を発揮しても嫌味な部分はありません。巡礼の年などの楽曲では穏やかで洗練性のある演奏をしています。その研ぎ澄まされた洗練性も彼の高度な技術があるからこそ実現できたものでしょう。彼のその洗練性はフランス音楽にも遺憾なく発揮されています。

ちなみにこのCDの収録曲に「バッハ変奏曲」が含まれているかのように書いてありますが、それは「BACHの幻想曲とフーガ」の誤りです。

フランツ・リスト→アールパード・センディ→イロナ・カボシュ→クン・ウー・パイク 
フランツ・リスト→ハンス・フォン・ビューロー→カール・H・バルト→ヴィルヘルム・ケンプ→クン・ウー・パイク


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July 04, 2012

LISZT / François-René Duchâble

フランソワ=ルネ・デュシャーブル 

LISZT Mephisto Waltz, Opera transcriptions and paraphrases

liszt duchable

Disc.1
1. 葬送曲 S.173/7
2. コンソレーション 第3番 S.172/3
3. エステ荘の噴水 S.163/4
4. バラード 第2番 S.171
5. ペトラルカのソネット 第104番 S.161/5
7. メフィストワルツ 第1番 S.514
8. ため息 S.144/3
9. ラ・カンパネラ S.141/5

Disc.2
1. 《ドン・ジョヴァンニ》の回想 S.418 (モーツァルト=リスト)
2. 《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)
3. 《トロヴァトーレ》のミゼレーレ S.433 (ヴェルディ=リスト)
4. 《アイーダ》 - 神前の踊りと終幕の二重唱 S.436 (ヴェルディ=リスト)
5. 《ボッカネグラ》の回想 S.438 (ヴェルディ=リスト)
6. 《ドン・カルロ》 - 祝祭の合唱と葬送行進曲 S.435 (ヴェルディ=リスト)
7. 踊り (音楽の夜会 第9番) S.424/9 (ロッシーニ=リスト)
8. 《ウィリアム・テル》序曲 S.552 (ロッシーニ=リスト) 

Virgin Classics 50999 0963592 0
Recorded: 1996/1994 

〔メモ〕 
パリ音楽院にてジョセフ・ベンヴェヌーティとマドレーヌ・ジロドー=バセに師事したデュシャーブルです。彼はルービンシュタインに称賛され注目を集めました。彼は一度ピアニストを引退したのですが(今は復帰しています)、その引退の際にピアノを燃やし、湖に沈めました。何を思ってそうしたのかは知りませんが彼にはパンクな一面があるのでしょうか?
ピアニストの流派としてドイツ系、ロシア系、フランス系など様々なものがあります。地域の流派で分別するのは考えが単純すぎるかもしれませんが、デュシャーブルのスタイルは僕が「フランス・ピアノ楽派の典型」と考えているものと一致します。サン=サーンス本人の録音を聴いた時も同じことを思いました。デュシャーブルの演奏は軽やかでスムースな語り口です。ドイツ系の質実剛健さとは正反対で、音楽がスラスラと進んでいく印象です。「フランス風のエスプリに富んだ」という言葉は実感としてよくわかりませんが、もしかしたらこういうものを指すのかなと思いました。 


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February 01, 2011

Hough : LISZT Piano works

スティーヴン・ハフ

LISZT Piano Works

hough virgin

Disc.1
1. メフィストワルツ 第1番 S.514  
2. タランテラ S.162/3
3. スペイン狂詩曲 S.254 
4. 死者の追憶 S.173/4
5. 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ S.175/1
6. 孤独の中の神の祝福 S.173/3

Disc.2
1. アヴェ・マリア (Ⅳ) S.545  
2. エステ荘の糸杉に Ⅰ S.163/2
3. エステ荘の糸杉に Ⅱ S.163/3
4. エステ荘の噴水 S.163/4
5. 瞑想 S.204 
6. 悲しみのゴンドラ Ⅰ S.200/1
7. 悲しみのゴンドラ Ⅱ S.200/2
8. ダンテを読んで ソナタ風幻想曲 S.161/7
9. アヴェ・マリア (ローマの鐘) S.182 

Virgin Classics 7243 5 61439 2 0
Recorded: 1987/1990/1991

〔メモ〕
スティーヴン・ハフによるお得な2枚組。彼の重要なピアノ教師にゴードン・グリーンがいますが、グリーンはエゴン・ペトリの弟子になります。よってハフは偉大なるブゾーニの系譜に連なっていると言ってもいいかもしれません。
ここでは美しくクールで線が細く精緻なピアノ演奏をしていますが、過去のアンスネスやプレトニョフなどの例にみられるように、「いかにもヴァージンクラシックスの好きそうな」ピアニストです。ちなみにハフがフンメルの2曲の協奏曲を演奏した際に、ヴァージンがそれに注目をしてハフとの契約に至ります。
演奏の素晴らしさもさることながら選曲も素晴らしいです。特に2枚目はエステ荘の糸杉や悲しみのゴンドラなどのエレジーと、アヴェマリアや瞑想などの美しい小品が間に挟まり、あたかも「苦悩・嘆き」と「救い・慰め」が対比されてるようなプログラムです。リストへの共感の強いピアニストと言えましょう。

ちなみにスペイン狂詩曲などで改編が見られます。

フランツ・リスト→コンスタンティン・シュテルンベルク→オルガ・サマロフ→マーティン・カニン→スティーヴン・ハフ 
フランツ・リスト→モーリッツ・ローゼンタール→デリック・ウィンダム→スティーヴン・ハフ   

関連記事: Liszt Sonata, Ballades, Polonaises: Stephen Hough 


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