May 26, 2012
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.64
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
ベートーヴェンの交響曲 - ピアノスコア 3
Disc.64
交響曲 第5番 〔第2稿〕 S.464/5 (ベートーヴェン)
1. 第1楽章
2. 第2楽章
3. 第3楽章
4. 第4楽章
交響曲 第6番 "田園" 〔最終稿〕 S.464/6 (ベートーヴェン)
5. 第1楽章 田舎に到着したときの晴れやかな気分
6. 第2楽章 小川のほとりの情景
7. 第3楽章 農民たちの楽しい集い
8. 第4楽章 雷雨 - 嵐
9. 第5楽章 牧人の歌 "嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分"
Recorded: 1990
〔メモ〕
ベートーヴェンの交響曲を普及させるために作ったピアノスコア*(ピアノトランスクリプション)。リストはこれらピアノスコアに楽器編成を注釈として書きこんでいるが、それは弾き手にベートーヴェンのオリジナルをよりよく学ばせる目的と、ピアノの音色をどのように工夫するかのアイデアを与える目的のため。全9曲ともに弟子のビューローへ献呈されている。これらピアノスコアの過去の出版譜は誤記が多かったが、それら誤記を可能な限り訂正した新リスト全集版をハワードは高く評価している。 〔1〕~〔4〕ベートーヴェンの「交響曲 第5番 Op.67」のトランスクリプション。日本では運命交響曲と呼ばれている曲。リストはこの曲を1835年から1837年にかけて編曲しているが、その最初の編曲(第1稿)は友人であった画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングルへ献呈されている。ここに収録されている第2稿は再版の際に大幅に改訂したもの。トランペットや打楽器が「本質的なハーモニーのため」ではなく「音響の補強のため」に使用されている部分はリストは除外して編曲している。第1稿はDisc.67に収録。 〔5〕~〔9〕ベートーヴェンの「交響曲 第6番 "田園" Op.68」のトランスクリプション。第5番の編曲同様この第6番もリストは1837年頃編曲している。その後1840年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル版に収録される際に第5楽章だけ若干変更された。ここに収録されている最終稿はそれをさらに改訂したもので、よって第1~第4楽章は第2稿だけども、第5楽章のみ第3稿となる。全楽章の初稿および第5楽章の第2稿はDisc.68に収録。
*一般的にピアノスコア(英:Piano score、仏:Partition de piano、独:Klavierpartitur)とピアノトランスクリプションという言葉は同義ですが、リストがピアノスコアという言葉を使うときは、「オーケストラの音色をより深く考慮に入れてもらうこと、ピアノという限られた音色の中で別のソノリティやニュアンスを創造すること、という奏者への指示を意図している」とリストは言っています。
HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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交響曲 第5番 〔第2稿〕 S.464/5 (ベートーヴェン)
1. 第1楽章
2. 第2楽章
3. 第3楽章
4. 第4楽章
交響曲 第6番 "田園" 〔最終稿〕 S.464/6 (ベートーヴェン)
5. 第1楽章 田舎に到着したときの晴れやかな気分
6. 第2楽章 小川のほとりの情景
7. 第3楽章 農民たちの楽しい集い
8. 第4楽章 雷雨 - 嵐
9. 第5楽章 牧人の歌 "嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分"
Recorded: 1990
〔メモ〕
ベートーヴェンの交響曲を普及させるために作ったピアノスコア*(ピアノトランスクリプション)。リストはこれらピアノスコアに楽器編成を注釈として書きこんでいるが、それは弾き手にベートーヴェンのオリジナルをよりよく学ばせる目的と、ピアノの音色をどのように工夫するかのアイデアを与える目的のため。全9曲ともに弟子のビューローへ献呈されている。これらピアノスコアの過去の出版譜は誤記が多かったが、それら誤記を可能な限り訂正した新リスト全集版をハワードは高く評価している。 〔1〕~〔4〕ベートーヴェンの「交響曲 第5番 Op.67」のトランスクリプション。日本では運命交響曲と呼ばれている曲。リストはこの曲を1835年から1837年にかけて編曲しているが、その最初の編曲(第1稿)は友人であった画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングルへ献呈されている。ここに収録されている第2稿は再版の際に大幅に改訂したもの。トランペットや打楽器が「本質的なハーモニーのため」ではなく「音響の補強のため」に使用されている部分はリストは除外して編曲している。第1稿はDisc.67に収録。 〔5〕~〔9〕ベートーヴェンの「交響曲 第6番 "田園" Op.68」のトランスクリプション。第5番の編曲同様この第6番もリストは1837年頃編曲している。その後1840年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル版に収録される際に第5楽章だけ若干変更された。ここに収録されている最終稿はそれをさらに改訂したもので、よって第1~第4楽章は第2稿だけども、第5楽章のみ第3稿となる。全楽章の初稿および第5楽章の第2稿はDisc.68に収録。
*一般的にピアノスコア(英:Piano score、仏:Partition de piano、独:Klavierpartitur)とピアノトランスクリプションという言葉は同義ですが、リストがピアノスコアという言葉を使うときは、「オーケストラの音色をより深く考慮に入れてもらうこと、ピアノという限られた音色の中で別のソノリティやニュアンスを創造すること、という奏者への指示を意図している」とリストは言っています。
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