フランツ・リストに花束を

Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
いと高く！

Disc.26
1. いと高く! - 《ストラスブール大聖堂の鐘》への前奏曲 S.500
2. ノネンヴェルトの僧房 - ピアノ独奏のためのエレジー 〔第2稿〕 S.534ii
　　コンソレーション 〔第1稿〕 S.171a
3. 第1番
4. 第2番
5. 第3番
6. 第4番
7. 第5番
8. 第6番
9. ノネンヴェルトの僧房 〔第2稿・異稿〕 S.534ii bis 
　　戦士の歌 S.511
10. 戦の前
11. 臆することなかれ!
12. 神は我らを戒めり
　　ロザリオ S.670
13. ミステリア・ガウディオーザ
14. ミステリア・ドロローザ
15. ミステリア・グロリオーザ
16. 墓場の子守歌 S.195a
17. ラーマン・エレジーの草稿 S.196a
18. ワイマール民謡 第2番 S.542ii
19. 国讃歌 "ヴィルヘルム皇帝陛下!" S.197b
20. カール・アウグスト記念碑の除幕式へのファンファーレ S.542b
21. ワイマール民謡 第1番 S.542i

Hyperion CDA66995
Recorded: 1995

〔メモ〕
〔1〕カンタータ「ストラスブール大聖堂の鐘」の前奏曲にあたる部分のピアノ独奏稿。その他声楽稿、管弦楽稿など多数あり。詩はロングフェローの「黄金の伝説」より。ロングフェローへ献呈。ハワードの探索の結果、アメリカ議会図書館にてピアノ独奏で演奏できるこのピアノスコアのコピーを発見。この「いと高く！」の主題をワーグナーはパルジファルで「拝借」(本人の言葉)しているが、リストもそのことは認識していた。リストはのちに「リヒャルト・ワーグナーの墓に」(Disc.19)でこの「いと高く！」の主題を使用している。　〔2〕「ノネンヴェルトの僧房」の第2稿。第3稿である「アルバム・リーフ第2番」はDisc.2に収録。　〔3〕～〔8〕曲集「コンソレーション」(Disc.17)の初期稿。ただし第3番のみ別の曲。　〔5〕「ハンガリー狂詩曲第1番」(Disc.33)の原型。　〔7〕プライベートで所有され現在では閲覧不可の自筆譜に「マドリガル」というタイトルを与えられたものがあるが、その曲と同一の曲であろうとのこと。　〔9〕上記トラック〔2〕の異稿であり、比べると華やか。〔2〕と4段楽譜で並記されている。　〔10〕～〔12〕無伴奏男声合唱稿「戦士の歌」と同曲の初期稿でピアノ伴奏付き稿の両稿をもとにしたピアノ独奏曲集。曲順とタイトルは無伴奏の方にしたがっている。詩は初期稿ではテオドール・マイヤーと記述されているのに、後の稿ではカール・ゲッツェとされている。この謎についてハワードは「ご教示いただけるとありがたい」と解説に書いている(1995年時点)。第1曲と第3曲の詩のオリジナルタイトルは「慰め」。　〔13〕～〔15〕オルガンと混声合唱による曲のトランスクリプション。オルガンまたはハーモニウムのための編曲だが、ピアノで演奏してもよいとのこと。　〔16〕「エレジー第1番」(Disc.17)の第1稿。最終稿同様にマリー・ムハノフ(カレルギス)の追悼のため作られた。　〔17〕「ラーマン・エレジー」というのは「エレジー第2番」(Disc.17)のこと。その草稿をリストの弟子ゲレリッヒが収集。　〔18〕「忠誠行進曲」(Disc.22)の主題を発展させて作った曲。　〔19〕「エステ荘、76年」と記述されていること以外、詳細不明。　〔20〕「カール・アウグスト記念碑の除幕式への2つの祝典歌(1875年9月3日ワイマールにて)」の第1曲「カール・アウグストは我らとともに」の未出版のトランスクリプション。　〔21〕カール・アウグスト記念碑の定礎式のために作られた合唱曲のピアノ独奏稿。詩はコルネリウスによる。

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