May 06, 2011
レスリー・ハワード: リスト ピアノ作品全集 Disc.14
Leslie Howard
The Complete Liszt Piano Music
詩的で宗教的な調べ 2
Disc.14
詩的で宗教的な調べ S.173
1. 第7番 葬送曲
2. 第8番 パレストリーナによるミゼレーレ
3. 第9番 アンダンテ・ラクリモーソ
4. 第10番 愛の讃歌
5. アレルヤ S.183/1
6. アルカデルトのアヴェ・マリア S.183/2
7. 主の家へ向かわん S.505
8. おお、高貴なるローマ S.506b
9. スラヴィモ・スラヴノ・スラヴェニ! S.503
10. アヴェ・マリア (II) 〔第1稿〕 S.504i
11. アヴェ・マリア (II) 〔第2稿〕 S.504ii
12. 教皇賛歌 S.530
13. われらの主イエス・キリストの変容の祝日に S.188
14. 聖ドロテア S.187
15. アヴェ・マリア (IV) S.545
《ハンガリー戴冠式ミサ》よりベネディクトゥスとオッフェルトリウム S.501
16. ベネディクトゥス
17. オッフェルトリウム
18. スターバト・マーテル S.172b
19. ウルビ・エト・オルビ - 教皇の祝福 S.184
20. 王の御旗は翻り S.185
Recorded: 1989
〔メモ〕
Disc.13の続き。 〔1〕単独で取り上げられることも多い。S.172aの時点では曲集に含まれず。サブタイトルは「1849年10月」。このサブタイトルはショパンの没年と重なり、ショパンの英雄ポロネーズと類似する部分があるため「ショパンを悼んで書かれた」と勘違いされがちだが、実際はハンガリーの革命の失敗で処刑された人々への追悼曲。リストの知人も処刑された人々のなかに多く含まれていた。 〔2〕リストがパレストリーナの作品としてシスティーナ礼拝堂で聴いた「ミゼレーレ」をアルペジオやトレモロで装飾したもの。しかし実際この曲はパレストリーナとは関係が無いとのこと。 〔3〕ラマルティーヌの詩集「詩的で宗教的な調べ」の「涙、または慰め」にインスパイアされて。 〔4〕S.172aの時点では曲集に含まれず。この最終曲で第1曲の調性と暖かな雰囲気へ回帰する。 〔5〕コラールに基づいた作品で、同素材を「聖フランチェスコの太陽賛歌」(Disc.25)へも使用している。 〔6〕トラック〔5〕と同時に出版された。実際にはアルカデルトによる「アヴェ・マリア」という曲は存在しない。ルイ・ディエッチュという人物がアルカデルトの作品「男たちは愛を徳をなすと見ゆ」の素材をアレンジして「アルカデルトの曲を新発見」とでっち上げた曲。 〔7〕〔8〕もとは合唱曲。 〔9〕もとは合唱曲。タイトルはスラヴ語の語呂合わせ。「栄光のスラヴ人を褒め称えよ」の意。 〔10〕同名のモテットからの単純なトランスクリプション。 〔11〕トラック〔10〕の変奏付き拡大稿。 〔12〕教皇ピウスIX世を讃えて。後にオラトリオ「キリスト」にて転用される。ちなみにそのオラトリオの関連作品はDisc.23に収録。 〔13〕〔14〕リストのオリジナルピアノ作品。 〔15〕声楽曲より。 〔16〕〔17〕オルガン、ヴァイオリンとピアノ、ピアノ連弾などのさまざまな稿が存在する。 〔18〕当作品の作曲年は不明だが、リストによるロッシーニのスターバト・マーテル編曲の後であるとのこと。 〔19〕1978年まで出版されず。司祭と人々が交互に歌っているような演出がなされている。 〔20〕1978年まで出版されず。ウェナンティウス・フォルトゥナトゥスの聖歌より。変奏曲形式。後に「十字架の道行」の序曲で同主題が使用されるが、その曲と比較するとこちらは精気に溢れている。「十字架の道行」と「コラール集」の同テーマの曲「王の御旗」はDisc.18に収録。
関連記事:曲集「詩的で宗教的な調べ」の変遷
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HMV : レスリー・ハワード リスト ピアノ作品全集
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